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老人痴呆症 その1

物忘れが激しく、見聞きしたことを忘れてしまったり、注意力が低下したり、時には言語障害、情動障害を伴ったりすることを痴呆症といい、50~60代で発症することが多いので、老人性痴呆症と呼ばれています。

最初は「物忘れは年のせい」と、家族もあまり気にせず、そのままになっていることが多いのですが、ほおっておくと症状が進行し、記憶や言動能力を失って、食事したことやトイレに行ったこと、寝たことまでも忘れてしまうようになります。

痴呆症の進行を遅らせるには、周囲の援助が欠かせませんが、最も大切なのは病気の予防です。
漢方薬では、この予防治療の効果が期待できます。

痴呆症になりやすい人は、以前に打撲や骨折などの外傷を負ったことがある、という人が多いようです。
これは、漢方でいうお血症状の人で、一般的に「桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)」が使用されます。

次に便秘や小腹部(下腹部あたり)の圧迫感や、のぼせやイライラを伴ったりする人に「桃核承気湯(とうかくじょうきとう)」などが良いようです。

また、老人痴呆症で特に女性で便秘がひどい場合がありますが、便秘は脳内の血流を悪化させるので、解消するよう努力しましょう。

便秘が続き、症状が悪化する場合は「三黄瀉心湯(さんおうしゃしんとう)」を頓服的に服用すると良いでしょう。