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花粉症 その1

今年は花粉の飛散量が非常に多いそうですね。
この時期になるとくしゃみや鼻水、鼻詰まりを訴える人が多くなります。
花粉がアレルゲンとなってこれらの症状が引き起こされるわけですが、花粉以外にもハウスダストやぺットの毛がアレルゲンとなり、食生活の乱れや環境汚染、ストレスなどと相まってアレルギー症状が現れます。くしゃみ、鼻水の水毒症状(風寒によるもの)には体を温めて水毒を除くとされる「小青龍湯(しょうせいりゅうとう)」が用いられます。

また、鼻詰まりがひどく、鼻が重い感じで目から上が痛くなるような人には「葛根湯加川?辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)」が良いようです。
風熱と称する「駆風解毒湯」は、花粉症の人に多い症状で、目がかゆくのどが痛い、鼻詰まりがひどい人に用います。
また、普段から手足が冷え、血色も悪い人の鼻炎には附子(トリカブトの根)が含まれている「麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)」が、血行を促し、悪寒を除き、鼻炎の症状を改善するのに効果的です。

なおアレルギー体質は腸の吸収と関係があることから、ニンジンの入った「六君子湯(りっくんしとう)」、「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」などを体質改善薬として用います。
先天性アレルギー症の鼻延症状に悩んでいる人には「小柴胡湯(しょうさいことう)」という柴胡が入っている薬が良いようです。
漢方薬は急性の鼻炎症状にも対応できますが、本来は長期的服用による体質改善を目的とします。