今年はとにかく暑い、先日沖縄に行ってきたが、沖縄より暑い。
今年の猛暑で、熱中症という言葉を知った人も多いと思います。
日射病など、強い日光を浴びたことが原因で起こる症状のことで、全国で亡くなった方もいるほどです。
さて、この暑さもいっときのこともなく、峠を越えたかのとおもわれましたが、まだまだ油断は禁物。
日中の陽光の厳しさは以前と変わりません。
人間の身体は強い直射日光を浴びると、体温調節が思うようにできにくくなり、その結果、脱水症状やけいれん、皮膚障害を起こすようになります。
第一の治療はやはり水分の補給。
電解質を含んだスポーツドリンクなどがいいでしょう。
次に漢方薬の効果も期待されます。
漢方薬の治療は、暑さによる熱の内攻を取り除き、痛めた皮膚表面と内(五臓六腑)を調節することにあります。
よく用いられる薬に「救逆湯(きゅうぎゃくとう)」があり、失われた水分調節を行い、内攻した熱をおいだします。
人間は元来、解熱、やけど、内攻した熱(火逆)などが入り込むと生命の源「腎」が侵されやすい状態になります。
従って先の漢方薬に含まれる「竜骨」・「牡蛎(かきのから)」が腎の水の調節をしてくれます。
また脱水症状や口渇がひどく、尿の出が悪い場合は、水分補給と「五苓散(ごれいさん)」を服用すると良いでしょう。この際は多量の水分は禁物です。
また皮膚障害を起こし、一種のやけど状態になったときは「紫雲膏(しうんこう)」を厚めに塗布するとよいでしょう。